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「インベスターM」投資ブログ

FX投資手法の解説、テクニカル分析「パラボリック」

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「パラボリック」について説明したいと思います。

正式名称は「パラボリックSAR」といいます。
パラボリックとは、SAR(ストップアンドリバース)という計算で求めた数値を利用するトレンド追従型のテクニカル指標です。
SARは、現在保有しているポジションを決済させ、反対のポジションをエントリーする価格の数値です。

パラボリックは「放物線」という意味です。SARがチャート上で放物線を描いているよう見えるため、この名前が付けられました。

図に示しているように、チャート上にはSARを点で表し、為替に追従するかのように表示されます。
SARがチャート(ローソク足)に接触したときをトレンドが転換するサインとします。

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チャート図では以下のような場面で「買いのサイン」と「売りのサイン」を判断することができます。

上の図で示すように、緑の〇はローソク足の下のSARがローソク足に接触しており、「下降トレンドへの転換」を判断することができます。
また、オレンジの〇はローソク足の上のSARがローソク足に接触しており、「上昇トレンドへの転換」と「買いのサイン」が確認できます。

他のテクニカル指標と比べると、トレンド転換の瞬間が分かりやすくなっています。

パラボリックの計算方法

パラボリックは以下のような計算方法で求めます。

SAR=前日のSAR+AF×(EP-前日のSAR)
AF:加速因子(0.02≦AF≦0.2)
初期値:0.02(終値が高値を更新するたびに+0.02ずつ加算する)
トレンドが転換した場合、初期値に戻る
EP:前日までの最高値と最安値

パラボリックの注意点

トレンドの転換が確認できるパラボリックですが、弱点があります。
パラボリックはレンジ相場で機能しにくいことです。

大きく動いた後のレンジ相場の中のSARは、長い間、買いのサインが続きますが、数値が収束しているだけで相場は動いていません。
SARのサインに従って、買いでエントリーをしても利益が望めない状況になります。
また、レンジ相場の終盤では頻繁にSARの売買サインが入れ替わりますが、レンジ相場での売買サインは「だまし」ですので、本当の売買サインではありません。

パラボリックだけでは、判断するのが難しいです。
それならばどうすればよいでしょうか?
他のテクニカル指標と併用することで、相場を分析することが出来ます。

パラボリックとDMIの併用

パラボリックを考案したJ.W.ワイルダーはDMIとの併用を推奨しています。
DMIは、トレンドの有無、強弱を示すテクニカル指標です。
基本的にDI+・DI-・ADXの3本の線で構成されており、位置関係や上昇度で分析を行います。

パラボリックとRSIの併用

パラボリックとの併用がおすすめなテクニカル指標の2つめはRSIです。
順張り系のパラボリックと逆張り型のRSIを併用することで、お互いの欠点を補う効果があります。
RSIとは、一定期間の相場の値上がり幅(平均値)を利用して、値動きの強弱で「買われすぎ」か「売られすぎ」を判断することができるテクニカル指標です。

併用についての詳細な説明は、また別な機会に紹介したいと思います。
今回は「パラボリック」についての概要を説明しました。

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