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「インベスターM」投資ブログ

FX投資手法の解説、テクニカル分析「モメンタム」

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「モメンタム」について説明したいと思います。

モメンタム(Momentum)とは相場の勢いや相場反転の目安を探るオシレーター系のチャート分析手法です。
モメンタムを訳すると「勢い」となります。一般的には10日間での変化率を計算します。
モメンタムの値に上限下限は決まっていませんが、ポイントになるのはゼロのラインです。
モメンタムが0よりも上にあれば上昇の勢いが強い、0よりも下にあれば下降の勢いが強いということを示しています。
0より上にあればあるほど上昇の勢いが強い、つまりそのうち戻る、ということも分かります。

トレンド転換を見極めよう

さらに、モメンタムを使えばトレンドの転換点を見ることができます。
0を境にトレンドが切り替わることになるので、0をクロスして抜けていけばトレンドが転換したことになります。
例えば、0を上から下に抜いていった場合には、上昇トレンドから下降トレンドに転換したということです。

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このように、モメンタムは相場の方向性とその勢いの強さの把握、さらにトレンドの転換を見極めもできるのです。

モメンタムの計算式

モメンタムの計算式はシンプルです。
モメンタム=当日の終値(現在値)-ローソク足N本前の終値
比較する日よりも値が上がっていれば相場は上昇の勢いある、値が下がっていれば相場は下降の勢いがある、ということになります。

モメンタムのパラメータ

モメンタムのパラメータは、計算式におけるNの部分です。
つまり、何日前と比較するのかという部分を、パラメータによって変更できます。
一般的に使われるパラメータは10や20といったところが使われることが多いと思いますが、この部分についてはいろいろと調整しながら、自分の手法に合ったものを探しましょう。
モメンタムの持つ意味合いに応じてパラメータを変えるのも良いでしょう。
単純移動平均線の傾きをグラフ化したもの、と言うこともできます。

モメンタムの売買タイミング

買いタイミング

モメンタムが0以下から0以上に上抜ければ買いタイミングとなります。
0以上でさらに上昇した時は、強気相場と判断します。
相場価格が上昇しているのにモメンタムがだんだん横ばいになってきたら、上昇率が低下していることを表します。
相場価格が安値更新時に、モメンタムが直近安値を更新できない時は買いタイミングとなります。

売りタイミング

モメンタムが0以上から0以下に割り込めば売りタイミングとなります。
0以下でさらに下降した時は、弱気相場と判断します。
相場価格が下降しているのにモメンタムがだんだん横ばいになってきたら、下落率が低下していることを表します。
相場価格が高値更新時に、モメンタムが直近高値を更新できない時は売りタイミングとなります。

他のテクニカルとの相性

取引におけるモメンタムですが、単独で使用してするというよりは他のテクニカルと組み合わせて使用するほうが良いでしょう。
モメンタムの性質を考えて運用する必要があります、どういった目的で使用するかを明確することで、併用する必要があるかどうかが決まります。
他のテクニカルを併用する利点は、「モメンタムの他にも複数の買いシグナルが出ている」「モメンタムの買いシグナルが出ているものの売りシグナルの方が多く出ている」など色々な視点から分析ができることです。

モメンタムの性質は、相場の方向感を見極めつつトレンドの勢いを見極められる、というものでした。
この特徴を活かすのであれば、モメンタムによって全体の流れを把握します。その上で他のテクニカルを使ってエントリーを決めるという使い方ができます。

併用するテクニカルには、方向感を取るのは苦手だけど細かくエントリータイミングを捉えるのが得意なテクニカルがおすすめです。例えば、ストキャスティクスやウィリアムズ%Rとの相性が良いと言われています。

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