「ローソク足」について説明したいと思います。
ローソク足は、江戸時代にお米の先物取引のために本間宗久さんが考案したといわれています。
ローソク足チャートの「ローソク」とは、1日や1週間のように時間を区切った時の
始値(はじめね)・高値(たかね)・安値(やすね)・終値(おわりね)という
4本値(よんほんね)を形で表したものをいいます。
そのため、1つのローソク足には
4つの価格情報が含まれているということになります。
・始値…ローソク足の形成が始まった時の値
・終値…ローソク足の形成が終わった時の値
・高値…その時間帯で最も大きくつけた値
・安値…その時間帯で最も低くつけた値
ちなみに上記のチャートはドル円の1時間足なため、ローソク足1本が1時間でどう動いたかを表します。
このようにローソク足は、1本見るだけで値動きの様子が分かる優れた情報なのです。
実体とヒゲ以外にもローソク足は前のより終値が高く終わると陽線、安く終わると陰線となります。
上記のチャートだと赤色をしているのが陽線で、青色が陰線です。これらはチャートのツールによって色が変わるため気をつけてください。
相場で空いた「窓」は埋められるもの
ローソク足の状態で予測できる最も簡単なパターンとして「窓」があります。
FXもバイオプも、いつでも取引できる投資ではなく、週末の金曜日(日本時間では土曜日の早朝)には閉じて、土日は取引できません。
その土日での動きによる影響がチャートに反映されるのは始まりである月曜日となるため、ローソク足の間に空白が生じる現象が起きます。
上記は先ほどと同じくドル円の1時間足によるチャートですが、ローソク本体が重なっていない状態、空白があるのが分かるでしょうか?
この空白が「窓」といわれるものです。
FXや株では、この「窓」は埋められる可能性が高くなっています。現に上記のチャートも後の方で窓ができた方向に動いているのです。
なぜこのように窓ができたら埋められる法則があるかは分かりませんが、取引する側にとっては有力な指標となります。
窓ができるのは閉まった市場が再び開く時間、つまり月曜日であり、週に一度しかありません。
ちなみに週の始まり以外にも、相場の動き次第では通常の時間帯で時々発生します。
しかし窓埋めはいつ起こるかも、必ず起こるかも分かりません。早ければすぐ起こりますが場合によっては上記チャートのように日や月をまたいで起こる可能性もあります。
特に一方の方向に動く力が強い、トレンド相場が起きていると起こらず、そのままトレンドの方向へ動く可能性が高いでしょう。
何かしらトレンドが起きている相場の場合は、容易に飛びつかずに、しばらく様子を見た方がよいでしょう。
見方を変えると、窓ができている時はチャンス、と飛びつく前にトレンドが発生しているか分析した方がいいでしょう。
他の分析方法
ローソク足を使った相場の分析方法に「酒田五法(さかたごほう)」というのがあります。
酒田五法は、「三山(さんざん)」「三川(さんせん)」「三空(さんくう)」「三兵(さんぺい)」「三法(さんぽう)」という5つのチャートのパターンが基本になっています。
これらの基本パターンは、チャートのフォーメーション分析や様々な複数足分析の土台になっています。
「酒田五法(さかたごほう)」については、別ページで詳しく解説していきたいと思います。