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FX投資手法の解説、テクニカル分析「ゴールデンクロス」

以前、「移動平均線」について解説しましたが、それにまつわる用語として
「ゴールデンクロス」「デッドクロス」「パーフェクトオーダー」について説明したいと思います。

通常、移動平均線には3本の線があります。
短期線
中期線
長期線

移動平均線を使用することで、相場が現在どのような状況になっているか見極めることができます。
「移動平均」というだけあって、平均値を表しているのですが、
たとえば線の数値が以下の状態であったとします、
・短期線(5)
・中期線(25)
・長期線(100)

この()の中の数字はローソク足何本分の平均値を示しています。
例えば短期線ならローソク足5本分の平均値を連続的な線で表してくれます。

移動平均線の中で特別な状態に名前が付いています。
①ゴールデンクロス
②デッドクロス
③パーフェクトオーダー

それぞれ解説していきます。

①ゴールデンクロス

ゴールデンクロスとは「短期線が長期線を下から上に突き抜ける時」のことを言います。
そしてこの時どういう状態かと言うと「クロスしてからは上昇トレンド」を示しています。
つまり、上に上がっていく力が強い!という事になります。
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②デッドクロス

次にデッドクロスですが、ゴールスデンクロスと逆の動きを言います。
「短期線が長期線を上から下に突き抜けた時」のことを良います。
そしてこの時どういう状態かと言うと「クロスしてからは下降トレンド」を示しています。
つまり、下に下がっていく力が強い!という事になります。
ゴールデンクロスとデッドクロスは、どちらもトレンドの始まりを「示唆」しています。
つまり、これらが起きたからといって、必ず相場が上昇したり下降したりするということではありません。
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③パーフェクトオーダー

最後にパーフェクトオーダーですが、
短期線
中期線
長期線
これらの線が短中長の順番通りになる事です。
この状態のときは「上り続けるor下がり続ける」のどちらかになる事が多いのです。
そのトレンドの状態が強い、ことを示しています。
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ただし、よくある誤解として、パーフェクトオーダーをトレードの判断基準としてしまっている方が少なくありません。
パーフェクトオーダーには特徴が2つあります。
・短いトレンドでは発生しない
・トレンドフォローの順張りに徹する

パーフェクトオーダーは短いトレンドでは発生しない

パーフェクトオーダーは、トレンドの期間が短いと発生しません。
なぜなら短期間で終わるトレンドはパーフェクトオーダーになる前にそれぞれの移動平均線が交差してしまうからです。
また、パーフェクトオーダーでも、それぞれの移動平均線の角度が急なほどトレンドが強いことを意味し、トレンドが継続する期間も長くなる傾向があります。

パーフェクトオーダーではトレンドフォローに徹する

パーフェクトオーダーでは、トレンドフォローといってトレンドの流れに合わせた売買がトレードの基本です。
現在のトレンドが反転するポイントを予測して、トレンドの流れと反対の売買を行うのはいけません。
勘に頼った売買ではなく、パーフェクトオーダーの流れに素直に従う戦略に徹しましょう。

パーフェクトオーダーが出ていればすぐに買うのではなく、より多くの根拠を揃えてから、ようやくトレードができるのです。
実質時間でいえば、分析9割、トレード1割の意識で取り組みましょう。

FX投資手法の解説、テクニカル分析「DMI」

「DMI」について説明したいと思います。

「DMI」は、J.W.ワイルダー氏が考案したRSIの進化系ともなるテクニカル指標です。
DMIとは Directional Movement Index の略で、一般的に方向性指数と訳されています。
RSIに比べるとラインも多く難易度は高めですが、その分、相場状況をより適確に把握することができます。
RSIの欠点をカバーする目的で作られていますので、こちらの方を使いこなせるようになっておきたいものです。
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FX投資手法の解説、テクニカル分析「モメンタム」

「モメンタム」について説明したいと思います。

モメンタム(Momentum)とは相場の勢いや相場反転の目安を探るオシレーター系のチャート分析手法です。
モメンタムを訳すると「勢い」となります。一般的には10日間での変化率を計算します。
モメンタムの値に上限下限は決まっていませんが、ポイントになるのはゼロのラインです。
モメンタムが0よりも上にあれば上昇の勢いが強い、0よりも下にあれば下降の勢いが強いということを示しています。
0より上にあればあるほど上昇の勢いが強い、つまりそのうち戻る、ということも分かります。
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FX投資手法の解説、テクニカル分析「MACD」

「MACD」について説明したいと思います。

MACDは、移動平均線の弱点を克服するために作られたテクニカル指標です。
MACDとは「Moving Average Convergence Divergence Trading Method」の略称です。
日本語では「移動平均収束拡散手法」と言います。
1979年にジェラルド・アペルによって開発された指数平滑移動平均線(EMA)の長期線と短期線の差を利用して作られたインジケーターです。
EMAを使用しているため、トレンド系指標のように、相場の方向性を判断することも可能です。
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FX投資手法の解説、テクニカル分析「移動平均線」

「移動平均線」について説明したいと思います。

テクニカル分析において最も基本的なものが移動平均線です。
「ゴールデンクロス」とか「デッドクロス」といった言葉を聞いたことはあるでしょうか? これらは移動平均線の状態を表す用語です。
今回は移動平均線の基本から解説していこうと思います。
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FX投資手法の解説、テクニカル分析「CCI」

「CCI」について説明したいと思います。

CCI(Commodity Channel Index)は、1980年にアメリカ人投資家のドナルド・ランバートによって開発されたオシレーター系テクニカル指標です。
オシレーター系ではありますが、トレンド系としての性格も持っているのが特徴です。

CCIは「商品チャネル指数」という意味で、一定のサイクル上がったり下がったりする商品市場の価格変動の周期を判断することができます。
一昔前までは先物取引などの商品市場で主に使用されてきましたが、現在ではFXや株式、債券、為替などの様々な場面で使用されるようになりました。
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FX投資手法の解説、テクニカル分析「パラボリック」

「パラボリック」について説明したいと思います。

正式名称は「パラボリックSAR」といいます。
パラボリックとは、SAR(ストップアンドリバース)という計算で求めた数値を利用するトレンド追従型のテクニカル指標です。
SARは、現在保有しているポジションを決済させ、反対のポジションをエントリーする価格の数値です。
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FX投資手法の解説、テクニカル分析「順張り」

「順張り」について説明したいと思います。
「順張り」のことを「トレンドフォロー」とも言います。

「順張り」という言葉の意味を理解しないで使っている方も多いように見受けられます。
たとえば、単純に上昇トレンドの途中で買うのを順張りだと考える人がいますが、これは違います。

はっきり上昇トレンドだとわかっているときに買う場合、トレンドがどこまで続くか予想する必要があります。
それを考えずに、上昇トレンドだと思って買ったものの、買ったところが天井でそのまま下落、ということになってしまいます。
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FX投資手法の解説、テクニカル分析「ボリンジャーバンド」

「ボリンジャーバンド」について説明したいと思います。

「ボリンジャーバンド (Bollinger band)」はFXのテクニカル指標の中でも「定番」といわれています。
「ボリバン」と略されて呼ばれることもあるインジケーターで、1980年頃にジョン・ボリンジャーが移動平均線(MA)に統計学を加えて考案されたトレンド分析の手法です。
具体的には、統計学の標準偏差と正規分布の考えに基づいたテクニカル指標です。
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FX投資手法の解説、テクニカル分析「ローソク足」

「ローソク足」について説明したいと思います。

ローソク足は、江戸時代にお米の先物取引のために本間宗久さんが考案したといわれています。

ローソク足チャートの「ローソク」とは、1日や1週間のように時間を区切った時の
始値(はじめね)・高値(たかね)・安値(やすね)・終値(おわりね)という
4本値(よんほんね)を形で表したものをいいます。
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